土偶裸摩具羅 -Dogra Magra-

人生は死ぬまでの悪ふざけ

 34歳になりました。
 
 引越してきて1週間弱。
 ここはそこそこいいところだ。
 居室の設備も申し分ない。(実を言うと、前回住んでいた物件よりも賃料が1割安い)
 風呂とトイレがいっしょの部屋にあること以外、目立って不都合はない。それさえも慣れで済むことだ。
 しばらく風呂トイレ別が続いただけで、その前に住んでいたところではいっしょだった。
 少し郊外ってところもいい。都会の喧噪がない。深夜に酔客の大声も聞こえない。
 隣人にも今のところ問題を感じない。「どういう音が他の部屋に響いてしまうか」分かっているようだし、それを未然に防ぐ心をもっているようだ。
 日当たりもいい。朝日が眩しくて目が覚めるくらい。
 まあ……3か月くらいかけて、あれこれ条件を比較して、最後に決めたところだからね。これで悪かったら、どうしようもないよ。
 部屋も思ってた以上に広く、物もきちんと置けている。
 そのうち、この中からいらないものをどんどん部屋の外に追い出す予定だけど、目の届く場所にだけ必要な物があることで、思考もシンプルで済む。
 そうしようと思って引越したわけだけど、会社までの時間が短くなったことは、自分の心をいくらか楽にさせてくれている。
 今まで自宅のドアから会社のドアまできっちり45分はかかっていたところが、今は25分で済む。
 8時には家を出なければならなかったのが、8時半で悠々間に合う。
 電車に乗っている時間も10分くらいしかない。(朝のラッシュ時でも)
 これはありがたい。
 
 前回のことに追記。
 物を増やさないために、たとえば本を買うときには努めて電子書籍を買うようにするつもりだけど、実体物の本を買っても、それを読むことで消化して、通り過ぎるように部屋から外へ出せば、電子書籍でなくともよい。
 要は、取り組むべき対象はきちんと自分の中で意味を見出して、糧にし、物を溜め込まなければどのような形であってもいいのだ。
 オタク気質だとどうしても溜め込んでアーカイブにしたがるからね。努めてあれこれ抱え込まないようにしたいな、と。