土偶裸摩具羅 -Dogra Magra-

人生は死ぬまでの悪ふざけ

 さっむいコミケに……受かっ……ちゃっ……たぁッ!
 冬コミに当選してしまいました。
 しまいました、じゃないんだよなあ。
 4月に思い立って、さあ作ろうと頑張っていた矢先に精神を凹ます出来事に出会ってしばらく停滞。
 そこから(社会)復帰して、ぼちぼち調子を整えつつなんとかやってきた。
 ちょうど2週前の週末に引越をして、やっと新居での暮らしにも馴染みはじめてきた最近。
 本が出るかどうかが肝心であって、作る側の事情なんて受け取る側には一切関知しようがないのだけれども。
 この場所で必要なものを調えて、懸命に取り組まなきゃあならんのかもな。
 腹をくくるしかないか。
 作るのは、前から言っているようにツクールの本だ。
 20年ものの、熟成したやつ。
 ちょうど申込みの後にRPGツクールMVの発表もあって、ジャンル効果的には追い風なんだけれども。
(最初は「ツクールはなぜ死んだのか?」という特集を組もうとしていた)
(MVが出たとしてもツクールはまた死ぬだろうと個人的には思っている)
 いかんせん、一人では推進力に限界がある。
 Sofcomという、20年前に発行されていた雑誌の体裁をトレースするといっても、InDesign(業界スタンダードのDTPソフトね)を使って最初から組み上げていくのは骨が折れる。
 僕は普段からInDesignを使うデザイナーではなく、お仕事では原稿整理と校正、趣味では取材と執筆でやってきた人間だ。
 決められた枠組みの中であれこれ自分なりのやり方をするのが好きであって、完全に自由な砂場から俺の城を作るのは苦手だ。根性もない。
 だからクリエイターになれず、結局キュレーターになった。
 誰かが紙面の土台を作ってくれれば、文字数に合わせた原稿と必要な図版は持って来るのになあ、なんて思っている。
 しょうがないね。やるしかないね。
 もう引越も終わって落ち着いたんだし、落ち込む気分ともお別れしないとね。
 あー、大変だぜ。
 大変だーぜー……。